愛知県庁

業種 官公庁
2023年取材記事
広く県民の健康を守る「縁の下の力持ち」でありたい。
次世代を担う薬剤師
保健医療局 生活衛生部 医薬安全課
名城大学薬学部 2020年卒業

コロナ禍での入庁
最前線での対応も経験

 就職先について考えていた時に、先輩から「行政職は健康被害などを未然に防ぎ、広く県民の健康を守る縁の下の力持ち」と聞き、興味を持ちました。行政、病院、研究など、様々な分野で多様な業務に携われることにも魅力を感じ、入庁を決めました。
 ちょうど新型コロナウイルス感染症の非常事態宣言が初めて出された時で、入庁式は開催されなかったのですが、非常事態宣言の解除後に研修として全職種の同期が一堂に集まる場をつくってくれました。「なんとか全員が集まれる場をつくりたい」と奮闘してくれた先輩の思いに触れ、あたたかい職場だなと改めて感じました。
 初めて配属された保健所でも、早速、新型コロナウイルス感染症の対応に当たり、体調不良者の状態把握や疫学調査などを担当。県民からの問い合わせや所内で電話対応に当たる同僚からの質問に応える中で、薬剤師としての知識も活かすことができました。また、食品衛生監視員として、給食センターや保育園の調理室などの衛生状況について、異物混入や食中毒を防ぐ対策が適切に講じられているかなどの監視・指導を行いました。

流通する医薬品の
安全性や有効性の確保に貢献

 3年目からは医薬安全課に配属され、医薬品や医療機器などの製造業・製造販売業許認可業務及び医薬品適合性調査業務を担当しています。現地に赴き、法律や省令に定められた要件や基準に適合しているか品目ごとに審査し、不適合やリスクがあると判断した場合には指摘し、改善を求めます。市場に出回る前に、製造および品質管理の取り組みがしっかりとなされているかを私たちが確認することで、流通する医薬品の安全性、有効性の確保につながる、とても重要な業務だと責任とやりがいを感じています。
 適合性調査はリーダー調査員のもと2~4人のチームで行われ、現場視察に加え、その道のプロである相手とディスカッションしながら潜在的なリスクまで抽出するには、専門的な知識が必要となり、日々の研鑽が欠かせません。先輩がどういう点を指摘するのかを注視し、また過去の報告書に目を通したり、研修会に積極的に参加したりするようにしています。しっかりと経験を積み、リーダー調査員になることをまずは目標に頑張っていきたいと思います。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

まずは医薬品適合性調査のリーダー調査員になることが目標です。愛知県庁では、8年目までの職員はジョブローテーションで薬事や環境衛生、食品衛生、感染症対策など、さまざまな業務を経験できるので、幅広く学んでいきたいと思います。

ADVICE

学生の皆さんへアドバイス

  • キャリア選択の
    アドバイス

    5年後、10年後、自分がどのように働きたいか、どのような薬剤師になりたいかを考えるとよいと思います。様々な世代・キャリアの先輩方から話を伺うことで、やりたいことや目標が見つかると思います。

  • 社会人と学生の
    違い

    個人の発言や行動が、組織としてのものと捉えられ、責任が増す点だと思います。特に私たちは法律や省令に基づいた指導を行うことが求められ、よくよく根拠を調べ、上司や同僚と話し合った上で相手に説明するようにしています。

  • 学生時代にしておけば
    よかったこと

    いろいろな趣味を持っておくことです。社会人になると幅広い年代の方とお話しする機会が増えるため、話題は広いに越したことはありません。またストレス発散法も複数持っておくと、時間や目的に応じて使い分けられてよいと思います。

オフタイム

スイーツを食べるのもつくるのも好きで、
休日は先輩と一緒にお菓子づくりをすることも。
この前はカヌレに挑戦してみました。
パフェの美味しい店をめぐるのも、
休日の楽しみです。

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