◆病院薬剤師を選んだ理由・病院薬剤師の魅力

電子カルテを使用できるのが大きな理由です。病院以外の施設では患者さんがなぜその薬を飲んでいるかを正確に把握するのは困難です。電子カルテには医師記録を始めとした、様々な職種の記録が閲覧可能で、患者さんに起こっていることがほぼ全てわかります。医療行為の根幹を把握できることは薬学的観点で物事を判断する場合にも有効だと思います。
病院では医師、看護師、リハビリ師等、他職種と、ともに仕事をする場面が多くあります。薬剤師同士では生まれない発想も多々出てきて、視野を広く持って仕事が出来ると考えています。

◆当院の志望動機

病院見学の際、薬剤部の雰囲気が良かったのが一番の志望動機です。挨拶は基本という言葉がありますが、単なる学生の見学者に対しても丁寧に対応してくれたのは印象に残っています。
また、見学時に言われたことで「いろんな人がいた方がチームとして強い」という言葉が衝撃でした。当薬剤部では、子供さんがいる方や、病院薬剤師では珍しい薬局経験者もいて、様々な意見を聞くことができます。
病院見学は、薬局や企業と違い、直接自分が働く場所を見学できます。病院を候補に入れている人は、たくさんの病院を見学することをお勧めします。

◆入職してからの仕事の変化・現在の仕事内容

就職して半年程度は調剤室でひたすら業務の基本を教え込まれました。１年目の途中から病棟業務を経験し、パスをこなしながら業務に慣れていきました。薬剤師歴が浅いと症例内容、扱う薬剤を把握することに時間がかかり、臨床での経験がいかに大切かを痛感しました。
業務にある程度慣れて、様々なカンファなどに参加すると、他職種交流が増えてきます。すると、患者さんが入院してから退院するまでの全体像が把握できるようになり、今まで「何となく」でしていた業務の意味がわかり始めて、仕事が楽しくなったことを覚えています。

◆今後の目標

他職種との交流を増やしていきたいです。薬剤師が参加できていないカンファ等に関わっていけるよう提案予定です。また、調剤室ではどんな人が業務をしてもわかりやすく、ミスが起きにくい環境づくりに尽力したいと思っています。
薬剤師による病棟業務は、現段階では保険点数がついていない業務がたくさんあります。国の方針として、医師の業務負担軽減や、職種連携を推進していることもあり、保険点数はついていないが医師や看護師からの要望で行っている病棟業務も多くあります。もし保険点数がついた際には、全国のお手本病院になれるような病棟業務を確立していきたいです。