様々なキャリア~目標とする働き方~
学校法人藤田学園 藤田医科大学病院
インデックス
患者さんを中心としたチーム医療により貢献できるよう、幅広い知識と専門性との両立を目指しさらなる研鑽へ。
多様な疾患や薬剤に触れ 薬剤師として幅広い土台を作りたい
臨床現場で薬剤師としての職能を活かしたいという思いがあり、病院薬剤師を志望。さらに若手のうちに幅広い領域に触れ、その上で専門性の追求をしていきたいと大学の教授に相談したところ、大学病院なら幅広い疾患や薬剤に触れることができると勧められました。高度先進医療を担う大学病院で自分がやっていけるのか、不安もありましたが、藤田医科大学病院の新人への手厚いサポート制度を知り、チャレンジしてみようと入職を決めました。 入職後は約1年半にわたって、まず徹底して調剤を学ぶことからスタート。内服・注射調剤から抗がん剤や中心静脈栄養輸液の混注まで、一通りの業務を経験。さらに入退院センターで持参薬や手術前の中止薬の確認などにも携わり、知識と経験を深めていきました。 最初は実習時とは全く違う業務の幅広さや責任の重さに、戸惑うこともありました。そんな時に頼りになったのが、マンツーマンで指導してくれる先輩薬剤師の存在。当院には“親子制度”という名称で、新人に対して4年目以降の先輩が指導役として付き、親身になって相談にのってくれます。新人同士の初めての年末夜勤の時も、「何か困ったことや、不安に思うことがあったら、すぐに連絡してね」と言ってもらったことを支えに乗り切ることができました。
幅広い知識を基盤としながら心のケアもできる薬剤師へ。
臨床研究を継続するのに 十分な環境が魅力
薬学部5年生の時に、より実践的な知識・技能・態度を身に付けることを目的に大学が設置している「アドバンスト研修」に参加。大学と教育協定を締結している藤田医科大学病院で8ケ月にわたって、指導薬剤師や医師についてカンファレンスや回診にも同行し、臨床研究に取り組みました。多職種が連携する臨床現場を経験したことで、薬だけではなく、病態など幅広い知識を養い、今後も臨床研究に携わっていきたいという思いが強まりました。藤田医科大学病院は研究を継続するのに十分な環境が整っていることに加え、薬剤部員が皆、忙しい時にも笑顔を絶やさず、連携して業務を遂行している姿に惹かれ、入職を決めました。 1年目は調剤、注射、製剤、化学療法のセントラル業務をローテーションで回り、薬剤師としての基盤を確固としたものにしていきました。薬についてだけでなく、先輩薬剤師が講師となって病態について学ぶ勉強会や、定期テストもあり、自分の理解度を確認しながら、幅広い知識を学ぶことができました。 先輩方の知識の豊富さに圧倒され、自信を失うことも多々ありましたが、ちょうど1年目が終わる頃に職場を離れる先輩から「あなたはもっと羽ばたける人だから、これからも頑張って」というあたたかいお手紙をいただき、「私の頑張る姿を見て、応援してくれている人がいる」ととても励まされました。
病院薬剤師の可能性は どんどん広がっています。
初めて直面した患者さんの死と 温かい励ましの言葉
大学で製薬化学を研究していたので、実際に薬剤をどう生かせるのか、最終工程である病院薬剤師の仕事に興味を持ち就職を決めました。今は病棟や外来で薬剤の管理・指導をしながら、悪性リンパ腫の化学療法薬に関する研究もしています。 病棟に出るようになってすぐ、病院薬剤師ならではの出来事に直面しました。患者さんの死です。救えない命があることは頭ではわかっていましたが、勤務を終えて帰る途中、ショックで涙が止まりませんでした。改めて自分の仕事の重大さを自覚した出来事でもあります。今も慣れることはありませんが、薬剤師として少しでも前に進むことが務めと考えています。 大きな転機となる出会いもありました。その患者さんは血液腫瘍で、小さなお子さんがいる30代前半の女性。精神面はもちろん、非寛解(かんかい)状態での移植だったので、肉体的な負担も相当だったはず。にも関わらず、新米の私に「頑張ってね」と温かい言葉をかけてくださったんです。「こんな時になんで他人のことまで?」と衝撃でした。これが、私ががん患者さんの役に立つ薬剤師になろうと思ったきっかけです。
幅広い知識をベースに病棟で活躍し 臨床研究でも成果を出せる薬剤師へ。
臨床現場で必要となる 調剤知識の獲得に注力
大学では精神科系のゼミに所属し、病棟での長期実習にアドバンスト学生として参加。カルテだけでなく、直接患者さんに話を聞いたり、アンケート調査をしたりする中で、今後も患者さんと関わり、臨床研究をしたいと思うようになりました。藤田医科大学病院は研究や資格取得の支援体制が整っていることに加え、大学研究員として7年間で2本の論文を発表することなどを条件に、博士の学位を取得できることが魅力でした。さらに育児と両立している先輩職員が多いことなどから、働きやすい職場だと感じ、入職を決めました。 1年目は、調剤の基本を徹底して学ぶことから始まりました。大学病院だけに、希少疾患の患者さんも多く、使用する薬の種類も膨大です。「やっていけるだろうか」と弱気になることもありましたが、先輩が丁寧に、かつ時にはクイズ形式も交え明るく教えてくれたおかげで、徐々に知識を増やしていきました。実習中に病棟では中途半端な知識では通用しないと痛感していたので、注射製剤、手術室、化学療法室など、さまざまな業務をローテーションし、薬剤師としての基礎を固めることができてよかったと感じています。
患者さんと医療従事者から 信頼される薬剤師になりたい。
忙しい中で 生き生き働く 先輩に惹かれて就職
薬学部に進路を決めた時から病院への就職を考えていました。他の医療従事者と連携して働け、患者さんとの距離が近いというのが理由です。就職活動中、様々な職場の方に相談をする中で、一緒に働きたいと思う先輩がいたことが当院を選んだ理由です。忙しい中でも生き生きと働く姿も印象的でした。実際に就職して感じたのは、向上心や目標を持って仕事をしている先輩たちが大勢いること。とても刺激になります。新人教育もしっかりしていて、新人薬剤師一人に対し4年目以上の指導薬剤師が一人ついてサポートしてくれる「親子制度」もあります。 就職活動にあたっては、できるだけいろいろな職種、職場で働く先輩たちに話を聞くのがお勧めです。