地域連携の重要性を強く感じる中、厚生労働省の薬局の連携体制整備に向けたモデル事業に参加し、情報共有の仕組みづくりを行いました。現在はICUを担当するとともに、薬剤システム係長としてよりよい薬物療法に欠かせない業務改善や環境整備にも力を入れています。
薬剤システム係長として、より質の高い薬物療法を提供するための仕組みづくりを進めるとともに、自身の専門性をより高めていくことにも注力していきたいと考えています。薬物療法専門薬剤師や、現在担当している救急・集中治療領域での資格取得などを目指し、それによって得た知見や視点を、さらなる業務改善・構築に活かしていきたいと思います。
地域や未来の診療報酬にも
目を向ける契機に
厚生労働省のモデル事業に参加して、保険薬局との入退院時の情報共有の仕組みづくりなどに取り組みました。このモデル事業で得られた成果や課題などをもとにして、2022年には退院時薬剤情報連携加算が新設され、より質の高い薬物療法の提供に寄与できたとやりがいを感じました。
また地域連携をテーマにしたシンポジウムに参加するという貴重な経験もすることができ、担当患者さんや目の前の算定だけでなく、地域や未来の診療報酬にも目を向けることになり、視野が広がりました。
引き算できる部分はないかと
常に考え、業務改善に取り組む
病院薬剤師の業務内容は拡大してきているため、余裕を持って取り組める体制づくりは必要不可欠です。業務において簡素化あるいは自動化など、引き算できる部分はないかと常に考え、より薬剤師にしかできない本来業務に集中できるよう業務改善に取り組んでいます。またストレスを溜めないためにも、「何事も楽しむ」という姿勢で臨むようにしています。
まずは目の前のことに集中し
得意分野をつくることから始めて
やりたいことがまだ明確でない場合は、目の前の業務に真剣に取り組み、「これだけは誰にも負けない」という得意分野をつくるとよいと思います。それが次の関心につながり、得意分野を広げたり、苦手意識の克服につながったりします。
休日は電車に乗って京都に行き、鴨川沿いを散歩したり、読書したり、お寺でゆったり過ごしたりしてリフレッシュしています。観光客の多いメジャーなところより、静かな“穴場”めぐりをするのが好きで、例えば紅葉の名所で知られる東福寺に初夏の人気の少ない時期に行き、青紅葉を楽しんだりしています。