様々なキャリア~目標とする働き方~

常盤薬品工業株式会社

業種 メーカー
2024年取材記事
「患者さまの健康のため」という医薬品製造の“原点”を胸に 工場全体を統括する重責を担う。
私のCAREER 医薬品製造管理者
キャリアの軌跡と今後

大学の研究職から“原点回帰” 医薬品製造を管理する薬剤師へ

 白衣を着て試験管を振る科学者に漠然とした憧れがあり、幼少の頃から薬剤師を夢見ていました。大学院修了後は大学で研究職に就いていたのですが、30歳という節目を迎えて自身のキャリアを顧みた時、元来、薬剤師を志し大学で学んできたのであり、その免許を生かす道もあると“原点回帰”の想いが芽生えました。  そして、研究職として培った分析化学の知見も生かせるキャリアとして、製薬会社の医薬品製造管理者や総括製造販売責任者という道筋を描いた時に目に留まったのが当社の求人でした。医薬品だけでなく食品や化粧品など多様な活躍フィールドがあるところに惹かれ、さらには愛飲していた「眠眠打破」のメーカーであることにも親近感を覚え、入社を決めました。  入社時研修を経て、まず三重工場で品質管理業務に従事し、仕入れた医薬品原料自体の品質を前もってチェックする理化学試験を担当。前職の経験から技術面に不安は無かったものの、その背景にあるGMP(Good Manufacturing Practice:医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準)省令などの法的根拠の習熟にはかなりの時間を要しました。  三重工場の敷地は東京ドーム2.7個分にも及び、多くの製造施設があるにもかかわらず、私の活動範囲は分析装置のある実験室に限られていました。まさに「井の中の蛙」状態でしたが、製造現場から製造中の検体を持ち帰って試験を行うサンプリングや、入出荷時に倉庫で行う品質確認など、少しずつ実験室の外にも業務の領域を広げていきました。

全体表示

ページトップへ戻る