◆現在の職種を選んだ理由・魅力

私が行政薬剤師を希望した理由は、１人でも多くの「人のためになる仕事」に就きたいと考えたからです。行政薬剤師は、医薬品の専門家でありながら、多くの人々の健康を支える仕事です。具体的には、薬事業務・食品衛生業務・環境衛生業務といった公衆衛生業務を担当し、健康上の危害の発生や拡大を防止することで、人々の健康を支えることができます。もちろん、患者さんに寄り添い、適切な薬物治療に寄与できる病院薬剤師や薬局薬剤師にも魅力を感じましたが、１人でも多くの「人のため」になる行政職に惹かれ、行政薬剤師を志望しました。

◆当社の志望動機

兵庫県を志望した理由は、兵庫県での働き方にあります。本県では、ジョブローテーション制が採用されており、多種多様な業務に従事できます。具体的には、薬局・旅館等の許認可や監視業務、病院・医薬品工場への立入検査などがあります。以上から、医薬品の専門家である薬剤師でありながら、様々なシーンで活躍できる機会が多いことに魅力を感じました。また兵庫県は、神戸市といった都市部から自然豊かな但馬地域など、様々な地域があります。人口も多く、どこの地域で勤めたとしても、１人でも多くの「人のためになる仕事」ができると考え、兵庫県を志望しました。

◆入社してからの仕事の変化・現在の仕事内容

入庁時は、北播磨県民局加東健康福祉事務所（保健所）に配属となり、薬事監視員・環境衛生監視員として薬局やドラッグストアのほか、理美容所等の許可・監視指導に携わり薬事等行政の基本を学びました。また加東保健所赴任時には、新型コロナウイルス感染症の対応で、患者搬送や自宅療養者への経過確認などを経験しました。その後、本年より本庁の薬務課に異動となりました。薬務課では主に温泉の掘削・動力装置の設置等の許認可事務を行っており、温泉という限りある資源を適切に利用できるよう、温泉行政の推進に努めています。

◆今後の目標

行政薬剤師の業務は監視や許認可など、事業者とお話しする機会が多くあります。その為、事業者に対して指導・助言するには法令等の知識を備えた上で、相手の要望・気持ちを酌み取って説明する必要があります。このことから、自身が担当する関係法令を学び幅広い知識の習得に努めたいと考えています。また各事業者が正しく法令を理解し、進んで衛生管理に努めてもらえるように、先輩方から事業者への接し方を学び、コミュニケーションスキルを鍛え、県民や事業者からの信頼にされるような職員になりたいと考えています。