2017年取材記事
サイエンスとビジネス双方の 感覚を研ぎすまし、 一流の開発パーソンへ。
 
薬学研究科修了 2006 年度入社
私のCAREER
開発職(プロジェクトマネジメント)

現在は、プロジェクトマネジメントとして様々な部門と協力し、プロジェクトの進捗、予算管理はもちろん、将来市場における価値を最大化するための計画を立案・実行しています。サイエンスとビジネスの両面からアプローチすることが求められる現在の業務に大きなやりがいを感じています。

12年のCAREER

  • 1年目

    東京支社臨床開発部に配属
    CRA業務を担当

    臨床開発部に配属され、CRA(臨床開発モニター)として中枢神経領域を担当。3年目には施設の選定・契約から終了手続きまで一連のモニタリング業務を経験

  • 5年目

    研究本部と共に
    プロジェクトを推進

    CRAとして神経内科領域となるパーキンソン病の治験を経験。また新規パイプラインの臨床移行プロジェクトを研究本部とともに担当

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    研究本部と共にプロジェクトを推進し、データに基づいた科学的な議論を重ねる中で、データの重要性を改めて認識し、原点回帰しました。

  • 7年目

    新規薬のプロトコル企画立案
    作成業務を担当

    新規抗精神病薬のプロトコル(実施計画書)企画立案・作成業務を担当。全社英会話研修にも参加し、グローバル開発に向けて語学力を磨く

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    プロトコル企画立案から承認申請まで、一連の開発業務に幅広く携わることで、視野を広げることができました。

  • 8年目

    国際共同治験の
    クリニカルリーダーに就任

    自身がプロトコルを作成した臨床試験の責任者として、モニターのほか、国内外の関連機関のマネジメント、プロジェクトの進捗管理などを経験

  • 12年目

    プロジェクトマネジメント業務を
    担当

    開発部門だけでなく、様々な部門と協力し、グローバルプロジェクトの進捗、予算管理に加え、将来市場における価値を最大化するための計画の立案・実行などに携わる

新薬に直結する
開発職を志望

 医療関係の仕事に就くのは子どもの頃からの夢でした。臨床から創薬まで、幅広く関われることから薬学の道へと進み、大学院では創薬領域に連なる薬理学を学びました。就職に当たっては、研究職か開発職か悩みましたが、新薬に直結することに加え、人と話すのが好きなことから、開発職に絞ることに。
 ちょうど就職活動をしていた時期に、大日本製薬と住友製薬が合併し、大日本住友製薬として新たなスタートを切るということで、期待感もあり、入社を決めました。
 入社後は、臨床開発部(現・臨床推進部)に配属され、薬の承認申請業務に携わる傍ら、CRAとして中枢神経領域を担当。さらに3年目からは、担当施設の選定・契約から終了手続きまで一連のモニタリング業務を任されるようになりました。施設選定は、臨床試験を成功に導く重要ポイントの一つです。過去の契約達成率やプロトコル遵守率などの蓄積データはもちろん、数値では測りきれない組織風土などを先輩に確認しながら、慎重に絞り込んでいきます。今はアウトソーシング先であるCROなどに事前に調査を依頼することも増えてきています。

試験の意義を
データと熱意とで伝える

 臨床試験を順調に進めていくためには、担当施設との良好な関係づくりが必要不可欠です。担当施設からすれば、臨床試験を依頼しているのは当社だけではありませんし、他にも多くの業務を抱えています。そうした中で当社試験の優先順位を上げてもらおうとすれば、この薬の開発がいかに重要なのか、試験の意義を〝客観的な科学データ〟と〝高い志〟、そして〝熱意〟を持って伝えることが何より重要です。
 しかし最初の頃は、熱意ばかりが先走り、一方的な押しつけと受け取られてしまう苦い経験もしました。こうした経験を踏まえ、相手の立場や状況にも十分配慮した上で「患者さんにとっていかに意義ある試験か」を理解してもらえるように努めたことで、医師から積極的にデータを提供してくださったり、優先的に協力していただけるケースも増えました。
 臨床試験は長いものになると5年以上に及ぶので、無事に完遂した時の達成感は非常に大きいです。また、医師や医療スタッフから「君がいてくれたおかげでスムーズに進められた」と言っていただけたり、患者さんが「新薬ができるのを楽しみにしている」と言っているのを聞くと、やりがいと誇りを感じます。

最終形を見据えて
プロトコル企画を立案

 5年目には新薬候補であるパイプラインを臨床段階へと進めるプロジェクトを研究本部と共に担当。徹底してデータに基づいて議論を展開する研究職の姿勢に触れ、最終的に人を説得し、物事を前に進めるのはデータであるということを改めて痛感し、原点に立ち返る契機となりました。
 また、これまでの統合失調症などの精神科領域から、神経内科領域となるパーキンソン病の治療薬の承認申請業務も経験。7年目には、新規抗精神薬のプロトコル企画立案・作成業務を担当したのですが、承認申請の書類作成をした経験が、この時に大いに役立ちました。最終的に必要となるデータが見えていれば、自ずと抑えるべきポイントもわかり、無駄を省いていくことができるからです。
 さらに、8年目からは自らが作成したプロトコルをもとに臨床試験を統括するクリニカルリーダーとして国内外のCROマネジメントやプロジェクトの進捗管理を担当しました。臨床試験には、症例報告データを管理するデータマネジメント部門のほか、当局との窓口になる薬事部門、治験薬の製造管理部門、生物統計学のチームなど、多部署が関わっています。全体を俯瞰して、部門間の連携をとり、モチベーションを維持・向上させることも大切な役割です。特にトラブル発生時にこそ、広い視点で物事の本質を考えて判断するとともに、チームで問題意識や目的の共有を図るようにしていました。

世界に通用する開発パーソンへ

 12年目にはグローバルプロジェクトのマネジメント業務を担当。開発本部のみならず、本社部門や研究・生産・営業部門と協力し、スケジュールや予算、将来市場において価値を最大化するための計画の管理を実施しています。ほかにもプロジェクト優先順位を判断するための投資価値と事業性の評価、導入評価なども行っています。サイエンスはもちろん、ビジネス面での知識や経験が求められる環境に、大きなやりがいを感じています。
 プロジェクト全体を管理する上で、全社的なより高い視点で判断できるよう、今まで以上に幅広い知識と経験を身に付け、ものごとの本質を見抜く力をさらに磨いていきたいと考えています。さらに近い将来には、グローバル開発で先行する米国など海外での勤務も経験し、海外のプロジェクトメンバーと内容の濃いディスカッションができる実力を身に付け、影響力を与えられるような人材を目指したいですね。
 新薬を世に出すという熱意と使命感を持って、今後も仕事に全力で取り組み、新たなことにも積極的にチャレンジし、広く社会に貢献することが目標です。
 学生の皆さんには、自分の持ち味や可能性を十分に発揮できる会社であるか、しっかりと見て考えて、職場を選び、自身のキャリア形成につなげてほしいと思います。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

グローバル開発で先行する米国でナレッジを吸収し、さらに広い視点から開発業務をマネジメントできるようになりたいと思います。また臨床試験にとどまらず、プロジェクトや事業をマネジメントする経験を積み、サイエンスとビジネスの双方の感覚を研ぎすまし、一流の開発パーソンを目指します。

新人時代の失敗

熱意が空回りし 一方的な説明に

3年目を迎え、施設選定を任されるようになった頃は、使命感に駆られ、がむしゃらに取り組む中で、強引な印象を与えてしまうことも。上司に、「相手に協力したいという気にさせることが大切」と言われ、相手の視点に立ち、意義を伝えるようにしました。

これが成功の分岐点

開発全体を俯瞰する 広い視点を養えたこと

承認申請業務やプロトコルの企画立案業務に携わることで、開発業務の一連の流れを把握できたことに加え、入社3年目という早い時期からグローバル品目を担当し、国際共同治験を経験できたことで、開発業務における視野を広げることができました。

私流自分の磨き方

常に英語に触れ ブラッシュアップ

英会話に関しては、全社英会話研修に参加して集中的にトレーニングしたほか、スマートフォンのアプリを活用したり、4歳の娘と一緒に英語のアニメーションを見たり、常に英語に触れるようにしています。また新聞や本を読むなど、医薬品業界に限らず、幅広い教養を身につけるようにしています。

オフタイム

週末は家族で公園に出かけたり、旅行に行ったり…。家族からエネルギーをもらい、仕事の活力にしています。

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