自身の取り組みや研究成果を発信することで、より多くの患者さんに貢献したいと、病院での勤務を続けながら大学院に進学し、薬学博士を取得しました。現在は、グループリーダーとして後進育成にも力を注ぐなど、臨床・教育・研究の3領域での取り組みを進めています。
5年後の目標は臨床能力を高め、がん専門薬剤師を取得し、国際的な学会で発表できるような研究に参加すること。10年後の目標は、がん領域を究めたい薬剤師を教育できるようになることです。さらに大きな夢としては、広く薬剤師教育・臨床で使用される診療ガイドライン作成への参加、薬物動態に基づく臨床研究などを通して、一人でも多くの患者さんの医療に貢献したいと思っています。
薬剤師として役に立ちたいという思いを
貫くことで活躍の場が広がった
薬剤師として人の役に立ちたいという思いは、病院実習で小児患者さんと触れあった時から一貫したもの。その思いをモチベーションとして、知識や人脈を広げたいとさまざまな学会に参加し、資格取得にも積極的に挑戦。がん薬物療法専門薬剤師のほか、抗菌化学療法認定薬剤師、老年薬学認定薬剤師なども取得しました。最近では、がんに関連する学会で、1,200名の聴衆に発表したり、院外薬剤師・介護士向けのセミナーで話したりする機会も増え、活躍の場が広がったと感じています。
「どうしたらできるのか」と前向きに考え、
行動することを基本に
常に意識しているのは、「自分がその場・その時にできることは何なのか」と考えることです。できない理由ややらない理由を考えるのではなく、「どうしてたらできるのか」という前向きな姿勢で業務に向き合うことで、開ける道が必ずあると信じています。
就職活動は視野を広げるチャンスと
とらえて積極的な活動を
職場選択では、業界業種を最初から絞らずに、さまざまな企業の説明を聞くことが大切だと思います。社会人になると他の会社や職場の話を聞くことができないため、就職活動は自分の視野を広げるチャンスです。また、どのような薬剤師になりたいのか、患者さんにどのように貢献したいのかと考えた時の想いを、社会人になっても忘れず持ち続けてほしいと思います。
休日は家族と過ごす時間を大切にしています。日々、成長する子どもの姿を見ることが楽しみで、それがオンオフの切り替えにもつながっています。
また夏休みは南の島に旅行。妻がダイビングをするので、新婚旅行はタヒチに行きました。最近では沖縄に家族で行くなど、眩しい陽光の下、ゆっくり過ごすのが毎年の楽しみです。