「目指す薬剤師像」を求め
多様な薬局業務を経験
就職活動時は、自分の「目指す薬剤師像」がまだ不明瞭であったこともあり、「幅広い業務に携わる中で自分の進む方向性を見出せれば」と、全国で多様な店舗展開をする大手保険薬局を選択。充実した教育研修制度のもとで、薬剤師としてはもちろん、社会人としての基礎をしっかりと築くことができました。
4年間勤務をした後、「もっと患者さんごとに異なる事情に臨機応変に対応し、細やかなケアをしていきたい」という思いが募り、大学時代の先輩が勤める中小規模薬局への転職を決意。伸び盛りの若い会社で、また在宅業務にも積極的に取り組む中で、当時20歳代だった私も先輩とともに主力として責任ある仕事を任され、最終的には5店舗のマネジメントを担当するまでになりました。
医療人の誇りを込めた
丁寧な対応を実践
大手・中小規模薬局での経験を通じて、「“採算ありき”ではなく、医療人としてすべきことを最優先できる体制のもとで、スタッフ全員が納得して働ける薬局をつくりたい」という思いが芽生えてきました。そこで立ち上げたのが「くるーず薬局」です。
開局初日は処方箋14枚と、決して順風満帆の船出とはいきませんでしたが、患者さん一人ひとりに寄り添い、一つひとつの仕事を丁寧に、全力で行う中で、次第に信頼が深まり、医師から患者さんや施設在宅を紹介していただけるようになりました。2017年には2店舗目を開設し、処方箋応需数は月3千枚(2店舗合計)に上っています。
人が集まる
「お気に入り薬局」を目指して
さらに2020年には3店舗目として、在宅業務に特化した薬局をオープン。より専門性を持たせることで、在宅業務の質向上につなげていきたいと考えています。これからも単に店舗を増やすのではなく、それぞれの薬局に特長を持たせることで総合力を高め、地域のみなさんのあらゆるニーズに応え、より必要とされる存在になりたいですね。私自身がそうであったように、「自分が必要とされている」と存在意義を実感できることは、現場で働く薬剤師にとって大きなやりがいであり、「もっと役に立てるようになりたい」と自己研鑽の意欲向上にもつながるはずです。
そんな私たち自身を含め、私たちとつながる人すべての「生きていることの価値を高める」ことが、私にとっての目標です。人が集まる仕掛けづくりにも取り組み、「かかりつけ薬局」を超えた「お気に入り薬局」へ、そしてそこで働く薬局薬剤師が子どもの「憧れの職業」になる。そんな夢を実現すべく、私たちメディカルクルーズは挑戦し続けていきます。