法人情報詳細

日本赤十字社近畿ブロック血液センター

業種 メーカー

キャリア形成及び教育の考え方

まずは「輸血用血液製剤とは」を学ぶ

近畿ブロック血液センターには、輸血用血液製剤を製造する製剤部、品質管理、検査、学術情報など、薬剤師が活躍できる場がさまざまありますが、輸血用血液製剤とは何か、どのような工程でつくられるのか、専門知識を学んでいただくため、まずは大半が製剤部からスタートします。指導係や上長による試験をパスしてひとり立ちした後、経験を積み、異動などを経てマネジメントスキルを習得しながら将来的には血液センターに必要不可欠ともいえる営業所管理者などを任されることがあります。

会社(法人)の魅力

国内唯一、人間のいのちと健康、尊厳を守る使命のある製薬会社

幅広い年齢層の薬剤師が活躍しています。平均勤続年数は20年と、長く働いている職員が大勢います。売上や利益を追求しない事業の特性上、薬剤師にノルマが課せられることがないため、「苦しんでいる人を救いたいという思いを結集し、いかなる状況下でも人間のいのちと健康、尊厳を守る」という日本赤十字社の使命に純粋に貢献したいと考える職員が多く、皆が同じベクトルを向いて団結し、業務を進めています。

概要

事業内容 日本赤十字社は日本で唯一、献血を原料とする血液製剤を製造しています。
2012年4月から「安全な血液製剤」を医療機関に「安定的に供給」することを、さらに充実させるため、広域的な事業運営体制を開始しました。各都道府県の血液センター単位での運営から、より広域的なブロックを単位とする運営体制(広域事業運営体制)に変更したものです。
この広域事業運営体制により、日本赤十字社近畿ブロック血液センターは大阪府茨木市に設置され、近畿一円のエリアから集められた年間約86万人分の献血血液を受入れ、血液製剤を製造、検査しています。
本社所在地 大阪府茨木市彩都あさぎ7丁目5番17号
設立 2012年
代表者 所長 木村 貴文
事業所 兵庫製造所(兵庫県神戸市)/福知山分室(京都府福知山市)
従業員数 315名(2025年4月1日時点)
薬剤師数
(薬学出身者数)
30名(2025年4月1日時点)
薬学出身者の活躍職種 薬剤師
お問い合わせ先 日本赤十字社近畿ブロック血液センター総務企画課 072-643-1028

先輩インタビュー

出身大学 近畿大学
卒業年 2024年

◆現在の職種を選んだ理由・魅力

元々、臨床検査技師として就職しようとしていました。検査の印象があったため、臨床検査技師を目指し、認定血液検査技師の資格取得を考えていました。高校2年の時、当社のイベントに参加した際、先輩薬剤師の方に直接話を聞くことができました。そこで薬剤師は製造業や研究、販売業など活躍の場が多く、社内で様々な分野に挑戦できると知りました。特に血液製剤の販売業に欠かせない営業所管理者は、薬剤師にしかできません。長期的に安定して働くことができ、様々な分野に挑戦できる環境と当社での薬剤師の必要性を感じ、薬剤師として働くことを決めました。

◆当社の志望動機

世界では技術が発展し、様々な医薬品を開発していますが、血液についてはまだ未知なことが多く、現在の技術では人工血液を実用化することはできていません。そのため、輸血は現在の医療には必要不可欠です。日本赤十字社は日本で唯一、輸血用血液製剤を製造しているため、血液についての専門的な知識や技術を学べると考えました。血液製剤の基礎を学ぶため、製造業がある当社を志望しました。病気や手術などで必要としている方に安心・安全な血液製剤を届けることに貢献していきたいと考えています。研究で未知なことが多い血液について解明し、血液製剤の発展にも貢献したいです。

◆入社してからの仕事の変化・現在の仕事内容

1年目は、輸血用血液製剤や血漿分画製剤が規定された手順に従って製造され、どのような方に必要としているかを学びました。赤血球製剤では遠心分離の機械への入れ方、血小板製剤では規格に応じた調製方法、血漿製剤では色調の確認方法など各製剤の製造をしました。また、各製剤の規定された保管温度・方法を学びました。2年目は、赤血球製剤と血小板製剤に照射を当てる作業を行っています。また、各製剤を検査結果に基づいて振り分け作業を行い、検査で合格した血液製剤を医療機関に届ける需給管理課へ引き渡す作業を行なっています。

◆今後の目標

規定された製造手順には必ず意味があり、疑問を追求することで血液製剤の専門的な知識を結びつけることができます。それを日々の業務に活かすことでより安心・安全な血液製剤を届けることが目標です。また、海外の論文を参考に研究活動を通して、血液製剤の安全性を向上できるように貢献していきたいと考えています。今後はまだ実践したことのない血液製剤についての技術と知識を学びたいです。将来的には品質保証課や営業所管理者などの他部署で製剤業の知識と経験を活かして、新たな分野にも挑戦してみたいです。

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