様々なキャリア~目標とする働き方~

京都府庁

業種 官公庁
2024年取材記事
正確・迅速な検査で、府民が口にする食品の安心・安全を守りたい。
私のCAREER 主任研究員
キャリアの軌跡と今後

活躍フィールドの幅広さが 公務員の仕事の魅力

 公務員は、幅広い領域で活躍できるのが魅力だと感じています。入庁後は中丹西保健所に配属され、食品衛生監視員として、地域の飲食店や食品工場を訪ね、基準に沿った衛生的な調理や温度管理が適切に行われているか監視や指導を行いました。その他、薬事監視業務として医薬品などが適切な管理の下で製造されているかの調査なども実施。さらに、感染症などの事案が発生すれば環境衛生監視員として公衆浴場などの事業者に監視指導を行うなど、衛生業務全般を並行して担当していました。  加えて配属後、間もない頃から、小中高校を対象にした「薬物乱用防止教室」にも薬物乱用防止指導員と連携して取り組み、学校との調整や啓発資料の作成などを経験しました。指導員は全員がボランティアで、地域の薬局の方や保護司など立場もさまざま。行政の仕事が多くの方の善意に支えられていることを知る機会にもなりました。

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2023年取材記事
京都で暮らす全ての人の安心・安全な暮らしの実現に貢献したい。
私のCAREER 5年目
次世代を担う薬剤師

資本の論理ではなく 「公共の福祉」のために

 実務実習で感じたのは「大学で学んだ薬学の知識を、病院や薬局に来る患者さんだけでなく、もっと多くの人のために生かしたい」ということでした。私は薬学の単科大学だったため、友人とする進路の話は医療関係のことばかりでしたが、インターンシップで他学部の人と交流し、視界がパッと開けました。そして、資本の論理が根底にある企業よりも、公共の福祉のために奉仕できる公務員を志望。京都府を選んだのは、学生時代に住み慣れた街であり、市町村よりも都道府県の方がより広範な仕事ができると考えたからです。  初配属は、保健環境研究所の水質・環境課。河川の水や地下水、工場の排水などを採取し持ち帰り、有害物質が含まれてないか検査する業務です。公害の発生を未然に防ぎ、府民の安全を守るやりがいの大きな仕事でした。

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2022年取材記事
多くの府民の健康や安全を守る、そこにやりがいを感じています。
私のCAREER 薬事監視員
キャリアの軌跡と今後

安全な医薬品、 医療機器を届けるために

 世の中に流通する医薬品や医療機器、その安全性を担保するのが薬事監視員の仕事です。製造から使用に至るまでの品質、有効性、安全性が確保されるよう、製薬会社の施設等に立入調査を行い、許可届出の内容と合致しているか製造工程や手順を確認。必要があれば改善指導を行います。  また、既に流通している医薬品・機器について、何らかの理由でメーカーが自主回収する際の監視指導を行っています。例えば、測定値に誤差が発生するという場合。小さな誤差が健康を害する可能性もあるわけですから、原因究明を徹底し、再発防止の対処策はそれで十分か判断し、必要があれば指導を行います。こちらの指導内容によっては、企業に経済的、人的負担がかかり経営に影響する場合もあるため自分の発言に責任の重さを感じますが、不備のある製品の流通を未然に防ぐ体制を整えることにつながると捉えています。  病院薬剤師から公務員へ転職したのは約15年前。「もっと広く多くの方の健康に関わりたい」という思いがあったからです。今、私が調査や監視を行っているのは数カ所の事業所かもしれません。しかし、その先には薬や機器を使われる多くの患者様、お客様がおられます。業務の一つひとつが、たくさんの人の健康や安心に関わっていると大きなやりがいを感じています。

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2018年取材記事
医療という枠を超えて幅広く知識を積み、人のネットワークを構築し、業務に活かしていきたい。
私のCAREER 6年目
次世代を担う薬剤師

環境行政というフィールドで 知識とスキルを蓄積

 大学の実務実習時に、行政の薬物乱用防止の講師として活動されている先生がおられ、私も会議などに同行させていただく中で、薬剤師が携わる仕事として行政という可能性があると知り、公務員を目指すきっかけになりました。入庁してまず配属されたのは、丹後保健所の環境衛生室。1年目は水質汚濁・土壌汚濁の防止に関する業務を担当。汚濁の原因となり得る工場等の施設建築の際には、法令に基づいた届出が必要です。これらの届出の内容を審査し、周辺環境へ影響が無いか、規制基準を満たしているかなど確認することにより、公害の発生を未然に防ぎます。またそうした施設の現地調査も行い、問題点があった場合は改善するよう事業者に対して指導するのも私の役割です。2年目からは廃棄物関係の業務も担当。産業廃棄物処理業者や施設の許認可を行いました。  環境行政は法令や省令によって規制基準がかなり厳格に決まっており、法の知識がないと指導にぶれが生じます。「なぜ申請が認められないのか」「なぜ届け出が必要なのか」を問われた際に確かな根拠を示さねば納得してはもらえません。私は法令等を読み込むと共に、過去の事例を徹底的にあたり、一つひとつの案件に真摯に対処するよう努めました。「適確な指導のおかげで無事申請が通りました」と感謝の言葉をもらえた時の嬉しさは今も忘れません。

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2017年取材記事
京都府民の健康や安全を守る 責任を常に意識して業務を遂行。
私のCAREER 薬事監視員
キャリアの軌跡と今後

2つの保健所で、食品衛生・薬事の 幅広い業務を経験

 公務員という進路を選んだのは、目の前の患者さまだけでなく、より多くの方の健康を守れる仕事をしたいと考えたからです。薬以外にも幅広い業務を経験できることも魅力に感じました。実際、入庁後は様々な仕事を経験し、それぞれの場で新たな視点を得てスキルを積み上げることができました。  最初の中丹西保健所では、食品衛生と薬事衛生の両方の業務を担当。飲食店の許認可や立入検査、薬局の開設許可などに携わりました。現場業務を行うには法令知識は不可欠で、その勉強にも力を注ぎ、次の山城北保健所では薬事衛生担当となり、毒物劇物や麻薬・向精神薬等の取締業務なども担当しました。  地元の小・中学生への薬物乱用防止教室、事業者の意識を喚起する食中毒予防の講習会を開催するなど、いずれの保健所でも積極的に啓発活動を実施。地域に根ざし、府民の方々のより近いところで、暮らしの安心・安全を守る業務に取り組むことができました。

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