法人情報詳細
国立研究開発法人 国立循環器病研究センター
キャリア形成及び教育の考え方
薬剤師としての基礎を磨き、循環器薬物療法のスペシャリストへ。
当センターは、指導的医療人の育成を目的とした教育・研修を提供するナショナルセンターです。薬剤部では、1年目に調剤・病棟業務を経験し、2年目以降はチーム医療や専門業務に携わります。段階的に役割を広げながら、資格取得も支援します。さらに、循環器疾患の薬物治療を専門とする薬剤師の育成を目的として、「薬剤師レジデント制度」を導入しています。この制度では、2年間で薬剤部のすべての業務を経験し、病棟業務においては全診療科をローテーションします。また、研究活動や学会発表にも積極的に取り組み、循環器領域の多様な分野で活躍できる実力を備えた薬剤師の育成を目指しています。

会社(法人)の魅力
「最先端の、その先へ。」
世界をリードする心臓血管・脳血管治療の革新拠点。
医療と研究が融合した、未来を切り拓く大規模施設です。
当センターは、医学の最高水準を追求し、循環器疾患に対する包括的な対策を推進しております。具体的には、予防・診断・治療法の開発、成因および病態の解明、ならびに専門技術者の育成に至るまで、病院、研究所、オープンイノベーションセンター、管理部門が緊密に連携し、成人および小児の心疾患、血管疾患、脳卒中などに代表される疾患群に対して総合的に取り組んでおります。
さらに、救急患者の受け入れに関しては、24時間体制を整備し、常に高度かつ質の高い医療の提供に努めております。

概要
事業内容 | 国立循環器病研究センターは、国の医療政策と一体となって国民の健康を守るため、1977年に設立された循環器病を対象とする国立高度専門医療研究センター(ナショナルセンター)です。循環器病に関する診断・治療、調査・研究および専門医療従事者の研修・育成を担っています。 |
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診療科目 | 心臓血管内科部門(冠疾患科、血管科、肺循環科、不整脈科、心臓血管系集中治療科、成人先天性心疾患科)、心臓血管外科部門(心臓外科、血管外科)、脳血管部門(脳血管内科・脳神経内科、脳神経外科、脳卒中集中治療科)、小児循環器・産婦人科部門(小児循環器内科、小児心臓外科、産婦人科部)、生活習慣病部門(腎臓・高血圧内科、糖尿病・脂質代謝内科、健診部・予防医療部)、心不全・移植部門(心不全部、移植医療部)、ゲノム医療部門(ゲノム医療支援部、心臓ゲノム医療部、血管ゲノム医療部、内分泌代謝ゲノム医療部) |
病床数 | 550床 |
本社所在地 | 〒564-8565 大阪府吹田市岸部新町6番1号 |
設立 | 開設/1977年(昭和52)年7月 |
事業所 | ●病院 心臓病と脳卒中の両者を対象とした世界でも稀有な最先端の大規模医療・研究施設です。 ●研究所 世界最先端の人材と機器を駆使し、循環器病の解明と診断・治療・予防法の開発に向け、病院と連携しながら世界でも類をみない研究を行っています。 ●オープンイノベーションセンター 病院と研究所が連携して取り組むことが求められている複合領域における研究推進によって循環器疾患の研究開発基盤の構築をめざします。 |
従業員数 | 約1,800名 |
薬剤師数 (薬学出身者数) |
43名(非常勤職員, 育児休暇者含む) |
専門・認定薬剤師 | • 感染制御専門薬剤師(日本病院薬剤師会):2名 • 医療薬学専門薬剤師(日本医療薬学会):5名 • 医療薬学指導薬剤師(日本医療薬学会):2名 • 薬物療法指導薬剤師(日本医療薬学会):1名 • 認定実務実習指導薬剤師(薬学教育協議会):8名 • NST専門療法士(日本経腸栄養静脈学会):5名 • 抗菌化学療法認定薬剤師(日本化学療法学会):3名 • 救急認定薬剤師(日本臨床救急医学会):1名 • スポーツファーマシスト(日本アンチ・ドーピング機構):2名 • 周術期管理チーム薬剤師(日本麻酔科学会):3名 • 漢方薬・生薬認定薬剤師(日本薬剤師研修センター):1名 • 医薬品情報専門薬剤師(日本医薬品情報学会):1名 • 心不全療養指導士(日本循環器学会):4名 (令和7年4月現在) |
お問い合わせ先 | 薬剤部 担当者:小原(おはら) 電話:06-6170-1069(ダイヤルイン) 内線: 40132 |
交通機関・アクセス | R京都線「岸辺」駅より約300m(連絡通路で直結) 阪急京都線「正雀」駅より約800m |
先輩インタビュー
出身大学 | 大阪医科薬科大学 |
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卒業年 | 2023年 |
◆病院薬剤師を選んだ理由・病院薬剤師の魅力
病院では日頃からカルテ情報を閲覧でき、薬物治療を多角的な視点で考察し、薬剤師としての職能を存分に発揮できる点で、私が病院薬剤師という職種を志望した理由の一つです。さらに、調剤業務以外に病棟業務やチーム医療そして臨床研究など、薬剤師が活躍できるフィールドが多彩である点にも大きな魅力を感じました。また、急性期及び慢性期病院、そして当院のような高度専門病院など、病院の機能によって薬剤師の働き方が異なることも、病院薬剤師としてのキャリアの幅広さを感じさせる要素であり、非常に魅力的だと感じています。
◆当院の志望動機
元々、循環器には格別な興味があり、祖父が心房中隔欠損を患ったことで、心臓の機能形態や疾患について深く知りたいと思い、学生時代には授業以外でも図書館で関連書籍を読み漁るほどでした。当院は、世界的にも名高い循環器センターであり、最先端の医療を提供するとともに、研究や治験を通じて新たな知見を世界に発信しています。最新設備だけでなく、ガイドラインの執筆に携わる医師も多数在籍し、私にとって憧れの病院です。当院では、症例の数や種類も豊富であり、幅広い経験を積むことができると確信し、志望いたしました。
◆入職してからの仕事の変化・現在の仕事内容
私は大学卒業後、2年間は基礎研究に従事していたため、薬剤師としてのキャリアは今年が1年目です。入職して半年が経ち、これまで調剤・製剤業務、麻薬対応など、主に調剤室での業務を中心に取り組んできました。毎日、膨大な数の処方や薬剤に触れることで多くの学びや発見があり、非常に充実した日々を過ごしています。最近では、遅出勤務や休日出勤、夜勤などの勤務形態も始まり、一人で対応することで、自然と判断力や責任感が鍛えられています。今後は、病棟業務の開始に向けて、さらに経験を重ね、研鑽しているところです。
◆今後の目標
まずは、病院薬剤師として基本的な業務の習得を目標としています。これに加えて、循環器疾患を中心に様々な疾患と薬物治療についてセミナーや学会への参加を通じて知識を深め、日々の業務に活かしていきたいと考えます。将来的には、各種認定・専門資格の取得も視野に入れており、まずはジェネラリストとしての基盤を築くための資格取得に取り組んでいく予定です。さらに、当院では学会発表や論文投稿も可能な環境が整っているため、薬剤師として着実にステップアップしながら、いずれは学位取得を目指したいと考えています。