地方独立行政法人 神戸市民病院機構

業種 病院
2023年取材記事
臨床での気づきを研究につなげ 成果を患者さんに還元できる薬剤師へ。
次世代を担う薬剤師
薬剤部
兵庫医科大学薬学部 2021年卒業

ジェネラリストとしての基礎と
研究マインドを磨く

 「もっと薬の知識を深めたい」と考えていた私にとって、高度医療や地域連携において先進的な取り組みを行う神戸市立医療センターは非常に魅力的で、かつ体系的なカリキュラムで薬剤師業務を学べる薬剤師レジデント制度があることも入職を決める大きなポイントとなりました。
 2年間にわたるレジデント研修では、調剤や抗がん剤調製、病棟での業務などを通してジェネラリストとしての基礎を培うとともに、臨床研究を通して研究マインドを醸成するなど、充実したプログラムでした。
 特に初めて病棟の臨床現場に出た時には、「大学で勉強してきたことだけではまだまだ足りない」と、自分の未熟さを痛感。「自分の知らないこと、学ぶべきことはたくさんある、これから頑張っていこう」と闘志に火が付きました。そんなこともあり、レジデントの2年目には、社会人大学院への進学も決め、今も大学院での学びを継続中です。

患者さんの思いにも着目
チームで支えることを大切に

 レジデント研修を通じて、当院の薬剤師のレベルの高さややりがいを実感したことから、引き続き職員として勤務することを希望。現在は、化学療法室で抗がん剤を投与する前の監査、抗がん剤の調製や患者さんへの副作用説明などを主に担当しています。点滴中の患者さんにお話を伺うこともあり、薬の知識だけではなく、相手の心情に寄り添う姿勢やコミュニケーションの取り方の大切さをひしひしと感じています。「患者さんから勉強させてもらっている」という気持ちで臨み、副作用に関する情報に加えて思いまで引き出せるように心がけています。
 また「チームで患者さんを支える」ということを大切に、カルテに記録するだけでなく、口頭でも伝えたり、薬局薬剤師に向けて「おくすり手帳」に一言を添えたりするなど、「つながり」を意識して取り組むようにしています。
 今後、臨床業務での発見や疑問を糸口に研究を進め、その成果を患者さんに還元していける臨床マインドと研究マインドの双方を持つ薬剤師へと成長していきたいと考えています。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

当院の薬剤師は、普段の業務に加えて研究活動も活発に実施しています。私も現在、社会人大学院生として、医薬品の副作用データベースを用いた研究をしています。将来的には大学院で学んだ知識を活かして副作用モニタリングに関わる業務を担当したり、後輩・レジデントの研究指導などを行ったりしたいと考えています。

ADVICE

学生の皆さんへアドバイス

  • キャリア選択の
    アドバイス

    興味のある学会や勉強会に参加し、薬剤師の先生方と話してみることで、自分が目指す姿がより明確になるかもしれません。また当院では先輩との座談会など、いろいろ相談できる場もあるので、そういう機会を大いに利用するとよいと思います。

  • 社会人への
    心構え

    私が重要と考えることは、視野を広く持つこと、周りの人が何を求めているか考えること、この先何が起きるか考えること、の3つです。医療という何が起きるかわからない状況で、この3つを大切に常に準備しておけるようにしたいと考えています。

  • こういう人と
    働きたい!

    何事にも疑問を持って自分で考えてみる人、質問や疑問を相談できる人。まず自分で調べて、それでもわからなければ先輩に相談する姿勢が大事です。私が先輩なら、わからないことは一緒に考えて、解決を模索し、共に成長したいと思います。

オフタイム

休日の楽しみは家族と旅行に行くことです。
昨年は愛媛県の道後温泉、
今年は群馬県の草津温泉に行って、
ゆっくりと温泉と
ご当地のおいしいご飯を楽しみました。

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