2017年取材記事
薬事、衛生、病院、研究と多様な分野を経験し、広い視野と高い専門性を兼ね備えた薬剤師へ。
健康福祉部 保健医療局 医薬安全課
薬学研究科修了 2011 年度入社
私のCAREER
医薬安全課 技師(薬事監視員)

薬事・環境衛生・食品衛生・病院・研究など、多岐にわたる業務を経験できるのが愛知県庁の魅力。 様々な職場を経験し、広い視野と知識とを身に付け、県民の皆さんからも、職場の人たちからも信頼される薬剤師へと成長していきたいと考えています。

7年のCAREER

  • 1年目

    愛知県庁に入庁
    心身障害者コロニー中央病院に配属

    愛知県職員として新人研修を受けた後、心身の発達に障害のある人を対象に小児期から成人まで幅広く医療を展開する心身障害者コロニー中央病院に配属され、まずは病院薬剤師として勤務を開始。調剤から病棟での服薬指導まで、薬剤師として一連の業務を学ぶ

  • 4年目

    本庁 医薬安全課
    監視グループで薬事監視員として勤務

    医薬品医療機器等法に則り、調査や査察を行い、違反があった場合には改善指導を行う薬事監視業務を担当。法改正に伴う要領の改訂やマニュアル整備、さらに当時、大きな社会問題となった危険ドラッグの調査、摘発なども警察や麻薬取締官らと連携して実施

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    ここがPOINT1

    病院勤務時に、様々な障害を抱える患者さん一人ひとりに向き合い、服薬指導をしてきた経験を活かし、違反があった事業者に対しても、改善の必要性を理解してもらえるよう、相手の状況や立場に配慮しながら、わかりやすい言葉で伝えるように常に心掛けるようにしていました。

  • 6年目

    医薬安全課
    生産グループに勤務

    医薬品・医療機器の製造業、製造販売業の許認可のほか、医薬品の適合性調査を担当。実際に製造現場を訪問し、GMP省令などに基づいて品目毎に工程を厳正にチェックし、製造管理・品質管理の改善を指導

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    ここがPOINT2

    品質が担保され、安全性の高い医薬品・医療機器を患者さんに届けるための一端を担う仕事であり、許認可という大きな権限も伴うため、気を抜けません。高度な知識と経験が求められる中、全国の調査員が集まる合同研修などを通じて、他県職員とも交流を深めながら、幅広い知識を養い、万全の準備を心掛けて、日々自己研鑽に励んでいます。

多様な職種を経験できることに
魅力を感じて入庁

 大学に入学した頃は、病院で働くということしか考えていませんでしたが、就職説明会で愛知県庁の方の話を聞く機会があり、薬剤師として活躍できる分野の広さを新たに認識。特には、他ではあまり経験することができない公衆衛生や研究・試験などに関われることに魅力を感じ、入庁を決めました。
 最初に配属されたのは、心身の発達に障害のある人を対象に小児期から成人まで幅広く医療を展開する病院。県立病院にはそれぞれ特長のある病院があり、専門性を高めることができるのも魅力と言えます。着任当初は、先天性障害で長期にわたって服薬している人など、私よりも知識が豊富な患者さんも多く、「このままではいけない」と危機感を感じ、猛勉強の日々でした。同時に、少しでも変わったことがあれば、気軽に声をかけてもらえるように、日頃から薬剤に関わらず、世間話なども交えて共通の話題を探して、良好な関係をつくることも心掛けました。その結果、患者さんや家族から感謝されたり、医師や看護師から相談されることも次第に増え、やりがいも増しました。
 当時の上司によく言われたのは、「優先順位をつけて仕事をする」ことと、「周囲をよく見て、声をかけ合ってチームとして連携する」こと。現在に至るまで、どの職場においても、この2つを肝に銘じ、任された仕事に一生懸命取り組むようにしています。そう言う意味で、病院で過ごした3年間は、調剤から病棟での服薬指導を通じて薬剤師としての基礎を固めただけでなく、社会人としてのあり方を学んだ期間だったと言えると思います。

相手の立場に配慮し
丁寧な説明で理解を求める

 4年目からは本庁、医薬安全課の監視グループで薬事監視員として勤務。医薬品医療機器等法に則り、薬局や医薬品販売業、医薬品製造販売業などの監視業務を行い、違反があった場合には改善指導を行います。改善指導にあたっては、一時しのぎの改善で終わらせず、心から納得して自発的に改善し、その状態を継続していってもらうことが大切だと考えています。そのため、高圧的になったり一方的になったりせず、相手の立場や気持ちに十分配慮しながら、「なぜ改善しなければいけないのか」をわかりやすく伝えるように努めました。例えば、「このままの状態だとどういう危険が起こりえるのか」を実際にあった事例を交えて説明し、安全性や品質を高めることは利用者だけでなく、医薬品の販売や製造を行う事業者側にとってもリスク回避というメリットにつながる点も強調し、理解を求めるようにしていました。
 さらに法改正に伴う要領の改訂やマニュアル整備や、当時、大きな社会問題となった危険ドラッグの調査、摘発なども警察や麻薬取締官らと連携して実施。部署を超えて、多様な職種の人と協働する機会に恵まれ、得難い経験をすることができました。

県を超えた全国の仲間との
交流が転機に

 現在は、本庁、医薬安全課の生産グループで、医薬品や医療機器の製造業および製造販売業の許認可、医薬品の適合性調査を担当しています。実際に工場などの製造現場を訪問し、品目毎に工程を厳正にチェックし、GMP省令などと照らし合わせて、改善を指導していくのですが、許認可という大きな権限を伴うだけに、責任も大きく、緊張感があります。しかも相手は、医薬品製造のプロですから、納得して改善してもらうには、高度な専門知識が求められます。先輩は丁寧に教えてはくれていたのですが、なかなかその差が埋まらないことに、悩んだこともありました。
 そんな私に転機が訪れたのは、現職について間もない時のこと。国が主催する医薬品・医療機器の製造管理・品質管理に関する研修に5週間にわたって参加する機会がありました。研修は科学技術的な側面に重点を置いた講義や実習など、総合的なカリキュラムとなっており、業務への理解を深めることができました。また全国各都道府県から集まった担当者たちと交流を深める機会にもなり、今でも仕事で行き詰まった時には、他府県で同じようなケースがないか聞いたり、相談に乗ってもらうことも。身近な先輩はもちろんですが、県域を超えて結束し、助け合える仲間がいると思うと、非常に心強いです。
 今では、医薬品などの製造に関わる事業者と議論を重ね、納得して改善してもらい、「勉強になりました」という言葉をいただくこともあり、大きなやりがいにつながっています。また、よりよい医薬品・医療機器を患者さんに届けるための一翼を担う仕事であることに、誇りも感じています。

新たな分野にチャレンジし
さらなる高みを目指したい

 今後は環境衛生・食品衛生に関する仕事や研究など、また違う分野にもチャレンジしていきたいですね。職種が変われば、求められる資質も変わります。ジョブローテーションを繰り返す中で、様々なことを学び、多角的な視点と広い視野とを身に付け、どのような課題に対しても最善と言える解決策を見つけ出せるような人になっていきたいと思います。
 県民の皆さんからも、職場の人たちからも信頼される薬剤師を目指して、これからも自己研鑽に励んでいきます!

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

当面の目標は、現在の業務で必要となる専門的な知識の習得に努めること。そのために、国や県が開催する研修や勉強会などに積極的に参加するようにしています。
将来的にはもっと多くの職場を経験して、代わりはいないと言われるような存在感のある薬剤師になっていきたいですね。

これが成功の分岐点

全国規模の研修で 多くの実践的知識と仲間を得ることができた

医薬安全課生産グループに異動したばかりの頃、知識が追いつかず、焦りや悩みを感じていた時に、全国規模の研修に参加。実践的なカリキュラムで専門知識を養う機会になっただけでなく、全国には自分と同じような悩みを抱えながら、一生懸命に頑張っている薬剤師(新米薬事監視員)が多くいることを知り、励まされました。

私流自分の磨き方

わからないことは恥ずかしがらずに人に聞き、 自分も聞かれる人に

わからないことがあれば、まずは自分で調べた上で、詳しい人に聞くようにしています。「自分はこう思うのですが、どうですか?」のように、意見を求め、自身の肥やしにしています。恥ずかしがらず何でも積極的に聞くようにしていると、自分も聞かれる機会が増えてきます。聞かれることで勉強につながることもあり、いい循環が生まれているように思います。

私のモットー

優先順位を付け、 チームとして 互いに助け合う

最初に配属された病院の上司に言われた「優先順位を付けて仕事をすること」と、「チームワークを大事にすること」を今も大切にしています。特に、職場内では回りの人がどんな業務をしているのか気を配り、声を掛け合いながら仕事をするようにし、お互いに助け合える環境づくりを心掛けています。

オフタイム

休日にはキャンプでBBQをしたり、学生時代の同級生と旅行をしたり…。昨年の夏は、四国旅行をしてラフティングを楽しみました!
写真を撮ったり、音楽を聴くのも好きで、毎年、野外フェスにも参加しています。

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