2017年取材記事
社会的影響力の高い衛生監視業務を通じ、市民の暮らしの安心安全を守っていきたい。
神戸市保健所 西衛生監視事務所  公衆衛生担当係長
薬学部卒業 2002 年度入社
私のCAREER
衛生監視員

市民の公衆衛生全般を守る役割を持つ神戸市の衛生監視事務所で、 主に飲食店などの食品衛生の監視業務に携わりながら、部下を指導するプレイングマネージャーとして活躍しています。

15年のCAREER

  • 1年目

    神戸市西区衛生課
    (現西衛生監視事務所)に配属

    衛生監視員として、飲食店や食品工場などの食品取扱い施設の許可や衛生管理状態の監視・指導業務に携わる

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    ここがPOINT1

    法律に基づく許可や指導とはいえ、杓子定規ではなく、相手の事情や知識に応じた指導や説明をすることの大切さを学びました。

  • 4年目

    保健所の
    食中毒感染症対策係に異動

    保健所で、食中毒や感染症に関し、神戸市以外の自治体や管轄の衛生監視事務所との連絡調整や、食中毒事例の原因などを取りまとめて報告する統計事務などに従事する

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    ここがPOINT2

    当時はノロウイルスが食中毒の原因物質として指定された時期。社会的関心が高まる中で、多くの食中毒事例を経験し、知見を深めることができました。

  • 7年目

    食品衛生検査所に
    異動

    卸売市場の生鮮食品の監視・検査に従事。仲卸業者への衛生教育では、キーパーソンに内容を理解してもらい、従業員に広めてもらえるようなコミュニケーションを工夫

  • 9年目

    保健所の医務・薬務係の
    係長に着任

    薬局薬店の許可が主な業務に。薬物乱用防止や献血の啓発といった直接市民に接する業務も経験。また部下を教育するという立場になる

  • 14年目

    西衛生監視事務所に異動し、
    公衆衛生全般を担当

    食品衛生だけでなく公衆衛生全般に広く関わる。食品工場の業界団体の事務局として研修の企画などにも携わっている

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    ここがPOINT3

    個々の施設の衛生状態を監視するだけでなく、市としてぶれない基準に基づく監視・指導ができているかという、より大きな視点で仕事にあたるようになりました。

在学中に起きた食中毒事件で
衛生監視員という職務に興味

 生まれ育った神戸の人々の役に立ちたいと選んだのが、市の公衆衛生に関わる衛生監視員の仕事です。在学中にある企業の乳製品による集団食中毒事件が社会を賑わせ、食品衛生管理の重要性を知ったことが志望動機のひとつです。病院・薬局やMRを志望する学生が多い中で、メジャーではないけれども公共性の高い仕事に挑戦したいという気持ちもありました。
 現在まで4つの部署を経験し、飲食店や食品工場などの食品衛生の監視・指導業務や薬局薬店の許可業務などに携わってきました。各施設が食品衛生法や薬事法といった法律で定められた基準に沿って設置・運営されているかを監視、逸脱している部分があれば改善指導などを行う、市民の健康を陰で守るのが私たちの役割です。

相手の状況や立場、知識に
応じた対応が求められる仕事

 入職する前は、施設の営業許可や停止処分という公的権力を行使する業務の性質から、公務員の仕事に対して硬いイメージを持っていました。しかし、実際には画一的な対応では立ち行かない、より柔軟で丁寧な対応が求められることが、仕事を通じてわかってきました。というのも、施設は大企業から個人オーナーの飲食店まで、その規模も衛生管理の知識レベルも実に様々だからです。各施設の状況に応じた対応を心掛けるとともに、ただ正解を示すのではなく、「衛生管理状態を向上させるにはどうすればよいのか」と、一緒に考える姿勢を重視しています。現場で働く方が自ら正解を考えて初めて衛生状態の継続的な向上が図られると思うからです。
 異物混入などの通報を受けて、施設の立ち入り調査を行い、原因究明をしたり、窓口に相談に来られる方に対応したり、人との関わりが欠かせないのが、この仕事です。経験を積むほどに、制約が多く衛生状態の改善が難しい事例などにもうまく対応できるようになってきましたね。

食中毒の原因調査や
衛生教育にも携わる

 4年目からは、市内5つの衛生監視事務所を統括する保健所で従事。神戸市外に在住されている方が市内の施設で食事をして体調が悪くなったという通報を在住自治体から受け、監視事務所に原因調査を依頼して結果を取りまとめるといった連絡調整が私の主な業務でした。多くの事例に関わり、食中毒が疑われる場合もその背景には様々な要因があり、入念なヒアリングによって原因を究明し、再発防止策につなげていくことの大切さを学びました。
 7年目からは、食品検査所に従事。卸売市場の仲卸業者に対して、生鮮食品の衛生監視や食中毒予防手法などに関する衛生教育を担当しました。食中毒の原因は、冷凍技術の発達など社会環境の変化によっても変わるため、変化を踏まえた適切な衛生管理手法をいかにわかりやすく伝え、理解してもらうかが重要だと痛感しました。

年々高度な仕事を任され、
高まる責任とやりがい

 9年目には再び保健所に異動し、医務・薬務係の係長に就任し、部下を教育するという経験もしました。この頃、薬局の開設許可の権限が都道府県から市町村に移行され、市としての基準条例づくりや監視指導体制づくりなど、市の薬務行政を俯瞰した仕事に責任感と同時にやりがいを感じた時期でした。
 現在は衛生監視事務所に戻り、部下をサポートしながら、食品のみならず、各施設の環境、ペットショップなどの動物など、幅広く衛生に関連する業務に関わっています。また、管轄エリアの食品工場が加盟する食品衛生協会の事務局として、衛生管理基準の高い企業のニーズに即した研修の企画などにも携わるようになりました。年々、高度な知識と対応力が必要な仕事を任されるようになり、責任と同時にやりがいを感じています。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

衛生や薬学といった科学的な見識をさらに深め、市民や飲食店などの各施設の衛生管理の維持・向上に貢献していきたいですね。また、施設の衛生管理者や従業員に向けた教育手法についても勉強し、精度をより高めていきたいと考えています。

これが成功の分岐点

市の方針を背負った仕事で、 コミュニケーション力の大切さを再確認

薬局の開設基準条例づくりに携わったときのこと。係長として市の方針を背負い、業界団体の薬剤師会との折衝・説明にあたるのは、それまでにない責任の大きな仕事でしたが、食品衛生の監視・指導で磨いてきたコミュニケーション力が活かされました。

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