資格取得

日本臨床薬理学会認定CRC
2017年取材記事
医療の発展に寄与するために
薬剤師として果たすべき役割を模索し、追求したい。
国立病院機構 大阪南医療センター 臨床研究部 治験管理室 治験主任
薬学部卒業 2004年度入社

薬剤師CRCの役割を 模索しつつ主体的に行動

 大学卒業後、分析系の研究所で3年間にわたって勤務した後、「薬剤師の基本に立ち返って、もう一度勉強したい」と思うようになり、国立病院機構グループの病院なら基本を幅広く、かつ深く学べると考え、大阪南医療センターに入職しました。
 ちょうど臨床研究の活性化がグループ方針であったこともあり、CRCを担当することになったのですが、最初は臨機応変な対応が求められる臨床現場での仕事になかなかついていけず、戸惑うことも。特に、点滴などの実際の処置は看護師に依頼するしかない中で、看護師CRCとの役割分担をどうすべきか、薬剤師CRCに求められていることは何なのかと、思い悩みました。その答えを模索するため、時間を見つけてはGCPや手順書を読むとともに、「薬剤部の仕事をまず知らなければ」と調剤業務にも積極的に携わるようにしました。
 調剤スキルが身につき、また治験の一連の流れが理解できるようになると、自然と自分に求められていることや、自分の貢献できることが見えてきました。例えば検査結果から投与量の調整を医師に提案したり、チェック項目を洗い出してワークシートを作成し、相互チェックすることで安全性の向上につなげたりと主体的に行動し、他職種との連携もスムーズに行えるようになりました。患者さんからも「いい薬と出会わせてくれてありがとう」と感謝され、意欲も高まりました。

医療従事者としての倫理観と 広い視野での調整力が必要

 CRCの認定制度は、単位取得にとどまらず、小論文や面接などでまさに実績を問われるものです。「これまでCRCとして実務に取り組んできた自分の実力を試したい」という思いでチャレンジしました。資格取得はゴールではなく、自分へのご褒美のようなものだと捉えています。
 現在では治験実施施設においてCRCはなくてはならない存在として認められていますが、治験依頼者、治験責任医師、患者さん、その他のニーズに対して、CRCのなかでも薬剤師CRCがどう対応していくのか、さらに突き止めていく必要があると考えています。また大前提として、医療従事者としての倫理観、病院全体を見渡し多職種の間を円滑に結ぶコーディネート能力が求められますが、これはCRCに限ったことではありません。薬剤師が臨床研究に関わり、医療の発展に確固たる役割を果たしていくためには必要不可欠な要素です。当センターでは、ある程度の臨床経験を積んだ薬剤師を対象にCRCの実務研修を実施し、より広く活躍できる人材の育成にも取り組んでいます。今後も、薬剤師CRCのあり方を追求していくとともに、後進の育成に力を注いでいきたいと考えています。

ADVICE

後輩の皆さんへアドバイス

病院全体を見渡せる 広い視野を養って

CRCは病院全体を見渡し、多職種と密接に関わる、まさに「チーム医療の調整役」。各職種の通常の業務の流れなどを知っていないと調整ができないので、まずは薬剤師としての基盤を固めた上で、他職種と積極的に交流し、広い視野を養うことを心掛けてほしいと思います。

専任CRCとして2年以上の実務経験を有していることなどが必要
  • 学会入会

    日本臨床薬理学会の会員になる
  • 実務経験

    専任CRCとして
    2年以上の実務経験が必要
  • 活動実績

    所属長または参加した
    臨床研究チームの
    責任医師が証明できる
    CRCとしての活動実績が必要
  • 申請・試験

    申請書と業績の証明書類が必要 
    筆記試験と面接試験を実施
  • 更新

    5年ごとに更新が必要
取得方法

日本臨床薬理学会認定CRCの認定試験を受けるには、(1)専任CRCとして2年以上の実務経験を有していること。(2)CRCとしての活動実績を、所属長または参加した臨床研究チームの責任医師が証明できること。(3)学会の指定するCRC研究会、CRCと臨床試験のあり方を考える会議、学会の学術総会などへの参加実績を有すること。などの条件があります。申請にあたっては、申請用紙を郵送にて請求するか、学会ホームページからダウンロードし、簡易書留便で事務局に送ります。合格後は5年ごとの更新が必要です。

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