2014年取材記事
病院薬剤師の可能性は どんどん広がっています。
薬剤部薬剤管理指導室副主任 日本医療薬学会がん専門薬剤師
薬学部卒業 2004 年度入社
私のCAREER
病院薬剤師

血液内科病棟での薬剤管理指導や、外来薬物療法センターで患者さんへの化学療法の説明や指導を行っています。

10年のCAREER

  • 1年目

    藤田保健衛生大学病院
    薬剤師

    病院薬剤師への興味と研究を続けたいという思いがあり、進路指導教諭から「募集があるから受けてみたら?」と勧められ当院へ

  • 3年目

    病棟と
    外来薬物療法センター担当

    最初に担当した腎臓内科で、初めて患者さんの死に直面。改めて病院薬剤師という仕事の厳しさを自覚した出来事だった

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    ここがPOINT1

    がん患者さんから「頑張ってね」と温かい言葉。この出会いがなかったらもっと薄っぺらな薬剤師になっていたかも…。

  • 8年目

    日本医療薬学会
    がん専門薬剤師の資格取得

    資格を取得し一層仕事に励む。化学療法を受け、その日に帰宅される方も多く、地域との連携も視野に安全な医療の貢献に寄与したい

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    ここがPOINT2

    「がん患者さんの役に立つ薬剤師」という私の目標を、具体的な形で導いてくれた3人の師に出会えたのは本当に幸運。

  • 9年目

    藤田保健衛生大学大学院
    医学研究科特別研究員
    血液内科学専攻

    「造血器腫瘍に対する化学療法薬剤の影響とその解析」の研究を始め、9年目の2011年に特別研究員となり研究歴を積む

初めて直面した患者さんの死と
温かい励ましの言葉

 大学で製薬化学を研究していたので、実際に薬剤をどう生かせるのか、最終工程である病院薬剤師の仕事に興味を持ち就職を決めました。今は病棟や外来で薬剤の管理・指導をしながら、悪性リンパ腫の化学療法薬に関する研究もしています。
病棟に出るようになってすぐ、病院薬剤師ならではの出来事に直面しました。患者さんの死です。救えない命があることは頭ではわかっていましたが、勤務を終えて帰る途中、ショックで涙が止まりませんでした。改めて自分の仕事の重大さを自覚した出来事でもあります。今も慣れることはありませんが、薬剤師として少しでも前に進むことが務めと考えています。
 大きな転機となる出会いもありました。その患者さんは血液腫瘍で、小さなお子さんがいる30代前半の女性。精神面はもちろん、非寛解(かんかい)状態での移植だったので、肉体的な負担も相当だったはず。にも関わらず、新米の私に「頑張ってね」と温かい言葉をかけてくださったんです。「こんな時になんで他人のことまで?」と衝撃でした。これが、私ががん患者さんの役に立つ薬剤師になろうと思ったきっかけです。

研究に導いてくれた
3人の師に感謝

 病棟での経験を機に、血液内科の岡本昌隆先生と恵美宣彦先生の指導を受け、抗がん剤治療による免疫機能への影響の研究を始めました。がん専門薬剤師の資格を取ったのもこの頃です。その後、山田成樹薬剤部長から今までなかなか実現しなかった特別研究員に推薦していただき、今は終業後は研究に専念する日々です。
 研究内容を学会で発表する機会もあるのですが、先生方からは決まって厳しいご指摘を受けます。研究→学会で発表→ダメ出し→反省の繰り返しです(笑)。でも、指摘されることがどれだけ貴重か。ディスカッションの大切さも知りました。考えすぎることで、人間関係を築くのに時間がかかる自分の性格も少しは改善され、それが今の自然な形でのチーム医療につながったように思います。

研究は患者さんの役に立つ
ための一つの手段

 患者さんのベッドサイドにうかがうことは、すごく意味があると感じています。例えば、吐き気が出にくいといわれている抗がん剤を使用しても患者さんが激しく嘔吐されることがあります。それが患者さん自身の代謝排泄能の違いなのか、不安の影響なのか、ガイドラインの位置づけと相違があるのかと疑問を持ちます。それを調べたり、医師や看護師と相談する中で、何か対処法が見つかるかもしれません。それが薬剤師の仕事です。現場で感じた疑問や問題をいかに患者さんの役に立つ形で還元するかはとても重要。研究もその一つの手段だと思っています。
 今、薬剤師ができることはどんどん広がっています。大学病院は規模が大きいぶん、実現の可能性も、何かを発信した時の影響力も大きい。それだけに責任とやりがいを感じます。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

医師、看護師、検査技師、心理士などの職種からなるチームにおいて、薬剤師として高い専門性を発揮し、チームがより良い選択ができるようにしたい。安全かつ適切な薬物療法の推進で、チーム医療における薬剤師の必要性向上に貢献したいと考えています。
また、ずっと臨床の現場で仕事を続け後進の指導に繋げたいです。

これが成功の分岐点

導いてくれた人たちの存在 その出会いに心から感謝

薬剤師になることを勧めてくれた祖母をはじめ応援してくれた家族、温かい言葉をかけてくださった患者さん、研究を指導してくれた師など、様々な出会いが分岐点となり、その出会いのおかげで今の自分がある。なかなか直接伝えられませんが、心から感謝しています。

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