2014年取材記事
人と接する仕事に興味
教育部を立ち上げ求められる人財を育成。
人財本部教育部部長 薬事本部在宅推進部部長
大学院薬学研究科修士課程修了 1999 年度入社
私のCAREER
教育部部長

スギヤマ薬品では約6カ月に渡って新人薬剤師研修を行っています。その研修プログラムの運用をはじめ、キャリアの折々でフォローアップ研修を行うなど、人財の育成に努めています。 さらに、患者さんのお宅を訪問して療養生活を支援する在宅業務の推進にも努めています。

21年のCAREER

  • 1年目

    製薬会社に入社
    創薬研究

    大学院を卒業後、薬剤の研究を続けようと外資系の製薬会社に入社。新薬開発のための前臨床研究に携わる

  • 2年目

    製薬会社で
    開発部門に異動

    前臨床研究から臨床開発の部門に異動。前臨床試験をクリアした薬剤を、病院で医師や患者に説明して臨床試験を行う

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    ここがPOINT1

    人事異動で動物相手から人間相手の仕事に!人と接する仕事の楽しさとやりがいを感じ、転職のきっかけとなりました。

  • 7年目

    スギヤマ薬品に転職
    薬剤師

    製薬会社を退職し、地元・愛知に戻ってスギヤマ薬品に転職。調剤薬局で現場薬剤師として勤務する。新たなキャリアのスタート

  • 8年目

    スギヤマ調剤薬局高見店
    店長

    6年間、高見店の店長(管理薬剤師)を務める。約20人の若手スタッフをまとめ、信頼して仕事を任せていく大切さを知る

  • 14年目~

    教育専任担当
    在宅推進部も兼任

    店長と新人教育係を2年間兼務した後、14年目の2007年から教育専任。新人教育システムを作り教育部を発足。在宅医療も開始する

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    ここがPOINT2

    スギヤマ薬品の新人教育システムを立ち上げる。徹底した「体験型の研修」で、新入社員を指導、育成しました。

製薬メーカーから
スギヤマ薬品に転職

 スギヤマ薬品で新人研修など教育の仕事をしていますが、以前は製薬メーカーで創薬の研究をしていました。大学院で動物の認知機能に関する研究をしたので、そのまま研究者を続けたいと思ったのが就職の動機です。動物相手の毎日はそれなりに充実していました。
 ところが、1年半ほど経った時に突然、会社から臨床開発部門への異動を命じられたんです。人を相手に仕事をすることなど考えてもいなかったので驚きましたね。初めて医師にアポイントを取った時は、話すことをすべてメモしておいて、ドキドキしながら電話したことを覚えています。でも人間、何が起こるかわかりませんね。動物ばかり相手にしていた私が、その新しい環境で人と話すことに目覚めてしまいました(笑)。
 臨床開発は、医師と一緒に治験薬の効能効果や副作用を患者さんに説明するのが一つの仕事。相手が納得いくまで、わかりやすく時間をかけて説明します。ある時、私を医師と勘違いした患者さんから「あの先生の時に診察を受けたい」と外来に何度か問い合わせがあったと病院から聞きました。私自身、次第に人と真剣に向き合う仕事にやりがいを感じるようにもなっていました。
 この経験から思ったのは、自分の可能性を引き出すのは自分とは限らない。他人に与えられたことを一生懸命にやるうちに、自分の意外な適性に気づくこともあるということ。ちょうど薬剤師の本格的な服薬指導が叫ばれる時代で、私は地元の愛知に帰り、もっと人と接することができる薬局薬剤師への転職を決意しました。

処方箋30枚の薬局から
300枚の薬局の店長に!

 スギヤマ薬品を選んだのは、店舗業態がいろいろあることと、自由で風通しの良い社風が自分に合っていると感じたから。最初の勤務先は、一日の処方箋が30枚くらいの小さな調剤薬局でした。患者さんと接する時に心掛けたのは、相手に聞く姿勢を持ってもらうこと。急いでいる方には「お急ぎのところすみません。一つだけいいですか?」と前置きして聞いてもらう工夫をしたり、お年寄りを「お爺ちゃん、お婆ちゃん」扱いしないことなどです。
 その後、一日300枚の処方箋を扱う大きな調剤薬局の店長を任されました。何か問題が起これば、責任を負うのは管理薬剤師である自分。そのプレッシャーから仕事を一人で抱え込むようになってしまいました。最初の頃、若いスタッフに「近寄りがたい」とか「顔がコワイ」と言われたこともあります。ただ、言い訳をするわけではないけれど、万が一ミスをしてしまった時に、それまでベストを尽くしていなければ心から謝ることはできないと思うんです。人間は完璧ではありません。だからこそ、真剣にやった結果の「ごめんなさい」でなくてはいけないと。その思いは今も変わりません。
 とはいえ、店長がずっと厳しい顔をしていたら、職場に変な緊張感を生むだけ。反省です。若いスタッフに仕事を任せると、彼らはどんどん吸収し、新しいアイデアを出し、みるみる伸びていきました。みんなで合わせる力の大きさを知りました。人としっかり関わると、相手も自分も成長するんですよね。

リアルな体験型研修で
人財を育成

 店長業務と並行して、2006年に4人の新入社員の教育を担当することになりました。まだ当社に教育部もない中で「私がやります」と自ら手を上げて取り組んだ仕事です。
 考えたのは、新人研修の中で何を教えるかではなく、現場に出るまでに何ができるようになっていたら良いか。その着地点を決め、そのための目標を細かく設定しました。指導方法は講義や実習、テスト、店舗見学などです。
 特にこだわったのは、徹底した「体験型の研修」。新人が陥りやすい失敗をいくつも仕込んでおいて、失敗した時に「これが患者さんだったらどうなった?」と考えてもらうのです。人は失敗した記憶は強く残るもの。現場で起こりうることを研修で実体験させて、注意を促します。また、研修はスケジュールありきではなく、確実にできるようになるためのもの。結果的に期間内にできなかったとしても、自分の弱点がはっきりしていれば、現場で先輩の力を借りて克服していくことができます。
 6年制卒の薬剤師も入ってきましたが、研修の基本は変えていません。ただ専門知識は多く持っているので、テーマを決めてみんなの前で発表するグループディスカッションの機会などを多く設けています。人に教えることは一番の教育になりますからね。

未来に向けた
地元薬剤師の役割

 2009年に在宅推進部も立ち上げました。患者さんのご自宅での服薬指導が基本ですが、飲み忘れがないように「お薬カレンダー」をセットしたり、ご家族の相談にのったり。薬剤の知識だけでなく、より高いコミュニケーション能力や豊富な経験が必要になります。
 また、団塊世代が75歳以上になる2025年、後期高齢者の数が最多になります。そこで求められているのが地域包括ケア。お年寄りの生活を病院や介護施設だけに頼らず、地域で支えていこうというものです。そういう中で町の薬剤師の存在はますます重要になるでしょう。未来に向け、地域医療の担い手にもなる薬剤師を育成したいと考えています。
 最後に、私が学生の皆さんにアドバイスができるとしたら、良い意味でとにかく遊んでください!友達と旅行や飲みに行くのもいい。いろいろな人に関わって社会経験を積んでほしい。薬剤師は他人の人生に影響を及ぼす可能性のある仕事です。物事に対する見方、感じ方は千差万別なので、若い頃のたくさんの経験は必ず役に立つと思います。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

●10年後、薬局薬剤師は地域で最も信頼される職業になっていることを期待し、それに向かって今の仕事のあり方を考えていきたい。個人の目標は「この人に出会って良かった」と100人に思ってもらえること。他人の評価が目標なのでたぶん達成はないです(笑)。でもこれは仕事のモチベーションにもなっています。
●プライベートは、日本中を車で目的を定めない旅をしたい。良いところをたくさん見て回りたいです。

新人時代の失敗

自分一人では何もできない 仲間を信頼する大切さを知った

失敗を上司に報告しなかった(後でバレた)。→自分では些細なことと思っても、実は重大な場合があるので注意しましょう!
一人で頑張りすぎて仕事を抱え込んでしまった(結果的に仕事は進まない)。→みんなの力を合わせると、より良い仕事ができます!

これが成功の分岐点

人と向き合う仕事が自分に合う と感じ、思い切って転職を決意!

学生時代も新社会人の頃も、自分が人を相手にした仕事に就くことは考えてもいませんでした。でも、臨床開発で患者さんと向き合っていく中で、人と接する仕事に興味を持ち転職を決意。社会人人生の最大のターニングポイントです。

私流自分の磨き方

真摯に向き合い“自分流”の意義を見つける

自分のやりたいことを探すのも大事ですが、人から言われたことに真摯に向き合ってみると、意外な自分の一面に気づいたり、やりがいを感じることがあります。だから最初から好き嫌いで決めず、まずは努力してみる。そして、すべての仕事に自分なりの意味を持たせたいと思って取り組んでいます。

オフタイム

ランニングと野菜作り

(写真上段)
趣味というか実益を兼ねてランニングをしています。きっかけは血液検査で異常値が出てしまったこと。社内でランニングサークルも立ち上がり、若い社員とともに大会に出場し、走ることを楽しんでいます。

(写真下段)
休日は庭の手入れをして過ごすことが多いです。野菜嫌いですがキャベツの苗をいただいたのをきっかけに始めました。ハロウィンかぼちゃ作りにも挑戦しました!

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